コマンドマガジン92号の「ええゲーム発掘隊」に書かせていただきました『川中島軍記』の記事ですが、読んでいただけましたでしょうか?
紙面の関係上ゲームの詳細や展開を詳しく書くことができませんでしたが、戦国時代の合戦の雰囲気を手軽に楽しめ、両陣営の腹芸で展開が大きく異なるところがポイントの作品です。デザイナーの池田康隆さんはこれまでに『信長包囲戦』『項羽と劉邦』『関ヶ原戦役』と様々なテーマを魅力的な切り口で世に送り出してきた方でもあり、この『川中島軍記』も当時の戦況をうまくゲームに落とし込んでいると私は感じています。

このゲームの最大の見せ場でありポイントとなるのは「セットアップ」。両陣営の初期配置は、世に伝わる川中島合戦の開始と同じく、姿が見えません。上杉勢の主力が妻女山に布陣しているままなのか、八幡原に出ているのか武田勢が悩むのと同じく、上杉勢は数に勝る武田勢がどちらの戦場に主力を置いているのかを推理・判断する必要があります。
コマンドマガジン92号の記事では↓こんな感じからゲームは開始されるのですが

まぁ、たまたま運良く武田勢の思惑の裏をかくことが出来たので、ゲーム開始時は「してやったり」と思った訳です。しかし、ゲームが始まると、そんなに自分の思うとおりに展開せず、なかなかどうして苦戦の連続でした。
私の意図した戦略は、当初妻女山で立て籠もりターン終了まで勝利エリアを保持し続ける戦法でしたが、「霧が晴れたら」正面が薄いことに気付き海津城へなだれ込んで決戦に決着を付ける方法をとることに。しかし、武田勢も頑強に抵抗を続けてなかなか前進することができません。損害を繰り返し、あわや謙信が討ち取られるかも? という場面も発生する有様(これは私の駒さばきがヘボだっただけのことですがね)。

何とか海津城エリアを捕らえた時には、かなりの損害を出していたので、実は「こりゃまずいなぁ……」と思っていたのです。ただし、武田側も相当な損害を出していたので、ゲーム終了後、お互いぎりぎりの線で戦っていたことに気付きました。武田勢は何とか海津城を守りながら、手薄な東福寺エリアを奪取しようと目論んでいたようで、八幡原は上杉勢が押されっぱなしだったのです。

お互い苦しい状況での戦いが続いていたわけですが、ガチンコで両陣営が戦うとやはり上杉勢が不利なのは想像通りなのです。ですから、このゲームでは、いかに上杉勢は戦闘開始時から序盤で自分に有利な状況を作れるかが鍵になってくる訳。
数的有利だけれども、手の内が見えない上杉勢に対して最善の状況対応力を見せなければならない武田勢と数的不利を状況の変化によってカヴァーする上杉勢
この2つの状況を楽しむことができるゲームが『川中島軍記』なのだと思います。
いくつもの戦略を立てながら相手をいかにして引っかけるか、ゲーム開始前からわくわくするゲームなので、ちょっとした時間を利用して、このゴールデンウィーク中に一戦してみるのはいかがでしょうかね。
●アナログゲームショップは→コチラから
紙面の関係上ゲームの詳細や展開を詳しく書くことができませんでしたが、戦国時代の合戦の雰囲気を手軽に楽しめ、両陣営の腹芸で展開が大きく異なるところがポイントの作品です。デザイナーの池田康隆さんはこれまでに『信長包囲戦』『項羽と劉邦』『関ヶ原戦役』と様々なテーマを魅力的な切り口で世に送り出してきた方でもあり、この『川中島軍記』も当時の戦況をうまくゲームに落とし込んでいると私は感じています。

このゲームの最大の見せ場でありポイントとなるのは「セットアップ」。両陣営の初期配置は、世に伝わる川中島合戦の開始と同じく、姿が見えません。上杉勢の主力が妻女山に布陣しているままなのか、八幡原に出ているのか武田勢が悩むのと同じく、上杉勢は数に勝る武田勢がどちらの戦場に主力を置いているのかを推理・判断する必要があります。
コマンドマガジン92号の記事では↓こんな感じからゲームは開始されるのですが

まぁ、たまたま運良く武田勢の思惑の裏をかくことが出来たので、ゲーム開始時は「してやったり」と思った訳です。しかし、ゲームが始まると、そんなに自分の思うとおりに展開せず、なかなかどうして苦戦の連続でした。
私の意図した戦略は、当初妻女山で立て籠もりターン終了まで勝利エリアを保持し続ける戦法でしたが、「霧が晴れたら」正面が薄いことに気付き海津城へなだれ込んで決戦に決着を付ける方法をとることに。しかし、武田勢も頑強に抵抗を続けてなかなか前進することができません。損害を繰り返し、あわや謙信が討ち取られるかも? という場面も発生する有様(これは私の駒さばきがヘボだっただけのことですがね)。

何とか海津城エリアを捕らえた時には、かなりの損害を出していたので、実は「こりゃまずいなぁ……」と思っていたのです。ただし、武田側も相当な損害を出していたので、ゲーム終了後、お互いぎりぎりの線で戦っていたことに気付きました。武田勢は何とか海津城を守りながら、手薄な東福寺エリアを奪取しようと目論んでいたようで、八幡原は上杉勢が押されっぱなしだったのです。

お互い苦しい状況での戦いが続いていたわけですが、ガチンコで両陣営が戦うとやはり上杉勢が不利なのは想像通りなのです。ですから、このゲームでは、いかに上杉勢は戦闘開始時から序盤で自分に有利な状況を作れるかが鍵になってくる訳。
数的有利だけれども、手の内が見えない上杉勢に対して最善の状況対応力を見せなければならない武田勢と数的不利を状況の変化によってカヴァーする上杉勢
この2つの状況を楽しむことができるゲームが『川中島軍記』なのだと思います。
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