
3月20日に発売の『ウォーゲーム日本史』ですが、ついに見本誌が手元に届きました! コンポーネントがブリスター・パックに入ったゲーム雑誌、手に取るとなかなかいいものですねぇ。アナログゲームショップでご注文いただければ、発売日にはお手元に届くはず。まだ予約注文は受け付けていますのでよろしければご検討下さい。
そこで、発売前の『ウォーゲーム日本史』創刊号の『新選組始末記』に関して、本日から数回にわたりその内容を紹介したいと思います。プレイの手順やゲームの魅力をいち早くこのブログからお伝えできれば幸いです。
さて〈その1〉と題した今回は、『新選組始末記』に登場するキャラクターについて紹介することにしましょう。
ゲームで登場するキャラクターは延べ人数で104人。有名どころはほぼ網羅しています。中にはゲームの時代範囲より前の人物(芹沢鴨・田中新兵衛など)、はたまた架空の人物(「鞍馬天狗」こと倉田典膳!)までが準備されています。これらのキャラクターは「選択ルール」で使用するものなのですが、追加することでゲームにアクセントを与えることができます。もちろん、皆さんもご存じな桂小五郎・高杉晋作・西郷吉之助・坂本龍馬などのキャラクターも出てきますので、コマを眺めているだけでも楽しめますね。解説書には全キャラクター(つまり104人!)の人物紹介が書かれていますので、そちらも併せてご覧いただければ知らない人物も「なるほど」と理解できるようになっています。

上記の画像はゲーム中に登場するキャラクター土佐藩陸援隊士の岩村精一郎。新選組と相対する勤王派のキャラクターです。普通ならば主要キャラクターである「近藤勇」「土方歳三」「沖田総司」を出してくるものでしょうが、そこはちょっと捻って個人的な趣味からこちらのコマを紹介します。
岩村精一郎といえば、戊辰戦争の際、武装中立を図った越後長岡藩家老河合継之助との交渉を決裂させた「小千谷会談」で知られている人物。歴史上彼の評価は色々と分かれているのですが、結構「悪役」に描かれる損な役回りの人物です。もちろん、「小千谷会談」は、このゲームからすれば後々の出来事なんですが、そんな人物まで『新選組始末記』には登場するのです。
ちなみに、コマの両面にキャラクターが印刷されているので、同時に登場することのない人物も発生します。先の岩村精一郎は、コマの裏に描かれている人物なので、表に描かれている北添佶麿(池田屋で近藤勇に斬られた人物と伝わるが、定かではない)が死亡するまで登場しないことになるのです。この裏に印刷されたキャラクターを「後継者キャラクター」と呼ぶのですが、結構知名度の高い人物(「伊藤俊輔」→初代内閣総理大臣伊藤博文、「小松帯刀」→大河ドラマ『篤姫』で一躍有名に、「乾退助」→自由民権運動で知られる板垣退助)が裏にいるのでチェックしてみるのも楽しいかも!?
では次回は、このキャラクターたちのコマに割り振られた具体的な数字について、どのようにゲーム中使っていくかを説明したいと思います。コマの左に記載された数字の間にある棒の数や、名前の下にある「経」の文字にも実はとても重要な意味があるんですよ。それらがゲーム中どう活かされていくのかを書きながら、少しずつゲームの内容にアプローチしていきたいと思います。
お楽しみに!
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