
昨日よりアナログゲームショップで販売を開始した海外の新作ゲーム『アルジェリア独立戦争』。コマンドマガジン89号でも紹介されているこの作品。原題は『Ici, c'est la France!』というもので、商品タイトルと違うのでは?! と思われる方もいると思います。
翻訳をお願いした上司がですね……
上「ところで、商品タイトル何にしたの?」
じ「あ、ええと……日本語訳ルールブックの『アルジェリア独立戦争』を使ったのですが……」
上「あ、そう。全く問題はないんだけどね……」
と答えてから、原題の邦訳を教えてくれたのですが、この意味、「ここは(この場所は)フランスだ!」というような過激な文言らしいのです。作品自体、フランスから見たアルジェリア独立戦争というゲームであるのでこのタイトルにしたのでしょうが……
さすがにこのタイトルを使う訳にはいきませんよね……。
ということで、『アルジェリア独立戦争』が商品タイトルになりました。
で、このゲームの内容なのですが、正直なところ不勉強で私にはなじみの薄いテーマ作品なのです。1954年から62年にかけてアルジェリアで行われたFLN(民族解放戦線)とフランスとの戦争といわれても、なかなか触手が動かない訳なのですが、マップとルールブックを読んでみてかなり興味が出てきました。
特筆すべきはフランスという国家の正規軍と独立解放を目指すゲリラ部隊という規模の異なる軍事組織の展開について。
↓下のマップを見てください。

大きく分けたエリアとその中に拠点となるヘクスが混在しているのにお気づきでしょうか。
移動形態について、小回りのきくゲリラ部隊は大きなエリアでの移動が可能となっており、フランス軍は小さいヘクス単位での移動が基本になってくるのです。規模の差をマップに反映させてゲリラ軍特有の動きをゲームに再現しているのは見事と感じましたね。
ゲームのシステムを眺めるだけで興味がわいてきたので、昨日はネット上を検索して『アルジェリア独立戦争』とはどのようなものだったのか少し調べて知識を得ることが出来ました。こうやって知識が増えていけば1粒で2度美味しいお得感が得られますよね。
ところで、毎度のことながら日本史に意識が向いてしまう私にとって、システムは使えなさそうですが、マップ全景を眺めていると幕末期に幕府と長州藩が激突した四境戦争(第二次長州征討)に見えてきました。作れないテーマではないだけにこのゲームから得られたよい刺激をゲーム創りに活かせればいいのですが……何分そんな能力が私には無いものでして……。
誰か創ってくれませんか?
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