先日よりお伝えしておりますウォーゲーム日本史第7号『長篠・設楽原合戦』の話題についてですが、本日は製作中の裏話的なお話しをさせていただこうと思います。

【ゲーム製作に使用した資料類】
ゲームの製作を行いだすと、完成に向けて色々と変更点が出てくるものです。モックアップと現在の完成版を見比べると、駒の数、カードの枚数、マップのエリアの切り方から戦闘方法、勝利条件に関するギミックまで色々と手が加わって今に至っております。結局の所、ルールの精査やテストプレイを重ねることで問題点をあぶり出して完成に近づける訳ですね。
一時は来る日も来る日もテストプレイを重ねていた訳ですが、そんな中、ものは試しとシミュレーションゲーム未経験者の同僚2人を「生贄」にブラインドテストを敢行したことがあったのです。

【テストプレイ用のコンポーネント類】
ブラインドテストの目的は、もちろん説明者なしにテキストルールのみでゲームを進行することができるか? にあったのです。結果は予想以上に上々。いくつか悩んでいた記述はあったものの、ほぼ製作サイドが記載した解釈を間違えることなくプレイすることができたのを見て、正直ホッとしました。
プレイ時間は2時間程度かかったものの、先にお話ししたとおりシミュレーションゲームに関して全くの初心者ということを考えると、ほぼ意図通りの進行と言えるのではないでしょうか。本当に貴重なデータが取れたと思います。
ゲーム製作の上で注意した点と言えば、ルールを少なくすることでした。完成版のルールは本冊から独立させて4ページのボリュームに抑えたので、説明書としてはかなり短く仕上がりました。ただ、短くなることに固執して解りにくいルールになってはいけないので、本冊中にビジュアル的なチュートリアルプレイを入れることにしたのです。それはセットアップから3ターンまでの流れを順に追って記載していますから、そのページをテストプレイヤーに読んでもらったのです。
そういう点でも、このブラインドテストはとても有意義なものになりました。このテストで二人が解釈に悩んだ部分は、ルールの最終版までに改良が施されました。さらに細かなエリアの修正が加わったので、コンポーネントを製作していただいた橘嶺二さんには何度となく修正をお願いしすることに……本当に申し訳ありません。
ところで、このテストプレイの結果って気になりませんか?
シミュレーションゲームのベテラン同士が激突するならば結果もある程度想像できるかもしれませんが、何たって本当の初心者が対戦した結果ですからね。

【徳川・織田勢と武田勢が激突した設楽原付近のマップ】
歴史的な予備知識を持たない2人が、カードの内容も知らないままいきなり対戦した訳です。序盤は両軍共に部隊を展開する静かな立ち上がりでした。しかし、武田勢が長篠城の包囲を完成し、本格的に攻撃を開始すると、徳川織田連合軍は長篠城に救援部隊を送り出します。そして設楽原と長篠城の間で遂に両軍が衝突。連合軍が包囲を解くのに成功しました。この時、武田軍には再包囲、突破など幾つかの選択肢がありましたが、救援部隊に家康が含まれているのと救援部隊の後続が遅れているのを見た武田軍は、残りの全戦力を投入して大将討ち取りによるサドンデスを狙いにいきます。しかし、これは遅れているように見せかけた連合軍側の罠でした。おびき出された武田軍は集中攻撃にさらされて大損害を被り、結果この織田連合軍の勝利で終わったのです。
想像の域を脱することはできないのですが、多分、この2人が2回目に対戦する機会があれば、織田軍の増援や長篠城へ救援に向かうタイミング、長篠城の士気を効率的に下げる手段と下げさせない方法、イベントカードの有効活用法を徐々に学んでいってくれるのではないかと感じました。今回は2回目をやってみようという時間が無かったのですが、慣れてきたら90分もかからないゲームなので再戦は可能かなぁと。
とまぁ、4回に渡って『長篠・設楽原合戦』について事前情報をお伝えしてきました。まだまだお話ししたい部分はあるのですが、発売前にまた機会を作ってお伝えできればと思っております。
●アナログゲームショップは→コチラから

【ゲーム製作に使用した資料類】
ゲームの製作を行いだすと、完成に向けて色々と変更点が出てくるものです。モックアップと現在の完成版を見比べると、駒の数、カードの枚数、マップのエリアの切り方から戦闘方法、勝利条件に関するギミックまで色々と手が加わって今に至っております。結局の所、ルールの精査やテストプレイを重ねることで問題点をあぶり出して完成に近づける訳ですね。
一時は来る日も来る日もテストプレイを重ねていた訳ですが、そんな中、ものは試しとシミュレーションゲーム未経験者の同僚2人を「生贄」にブラインドテストを敢行したことがあったのです。

【テストプレイ用のコンポーネント類】
ブラインドテストの目的は、もちろん説明者なしにテキストルールのみでゲームを進行することができるか? にあったのです。結果は予想以上に上々。いくつか悩んでいた記述はあったものの、ほぼ製作サイドが記載した解釈を間違えることなくプレイすることができたのを見て、正直ホッとしました。
プレイ時間は2時間程度かかったものの、先にお話ししたとおりシミュレーションゲームに関して全くの初心者ということを考えると、ほぼ意図通りの進行と言えるのではないでしょうか。本当に貴重なデータが取れたと思います。
ゲーム製作の上で注意した点と言えば、ルールを少なくすることでした。完成版のルールは本冊から独立させて4ページのボリュームに抑えたので、説明書としてはかなり短く仕上がりました。ただ、短くなることに固執して解りにくいルールになってはいけないので、本冊中にビジュアル的なチュートリアルプレイを入れることにしたのです。それはセットアップから3ターンまでの流れを順に追って記載していますから、そのページをテストプレイヤーに読んでもらったのです。
そういう点でも、このブラインドテストはとても有意義なものになりました。このテストで二人が解釈に悩んだ部分は、ルールの最終版までに改良が施されました。さらに細かなエリアの修正が加わったので、コンポーネントを製作していただいた橘嶺二さんには何度となく修正をお願いしすることに……本当に申し訳ありません。
ところで、このテストプレイの結果って気になりませんか?
シミュレーションゲームのベテラン同士が激突するならば結果もある程度想像できるかもしれませんが、何たって本当の初心者が対戦した結果ですからね。

【徳川・織田勢と武田勢が激突した設楽原付近のマップ】
歴史的な予備知識を持たない2人が、カードの内容も知らないままいきなり対戦した訳です。序盤は両軍共に部隊を展開する静かな立ち上がりでした。しかし、武田勢が長篠城の包囲を完成し、本格的に攻撃を開始すると、徳川織田連合軍は長篠城に救援部隊を送り出します。そして設楽原と長篠城の間で遂に両軍が衝突。連合軍が包囲を解くのに成功しました。この時、武田軍には再包囲、突破など幾つかの選択肢がありましたが、救援部隊に家康が含まれているのと救援部隊の後続が遅れているのを見た武田軍は、残りの全戦力を投入して大将討ち取りによるサドンデスを狙いにいきます。しかし、これは遅れているように見せかけた連合軍側の罠でした。おびき出された武田軍は集中攻撃にさらされて大損害を被り、結果この織田連合軍の勝利で終わったのです。
想像の域を脱することはできないのですが、多分、この2人が2回目に対戦する機会があれば、織田軍の増援や長篠城へ救援に向かうタイミング、長篠城の士気を効率的に下げる手段と下げさせない方法、イベントカードの有効活用法を徐々に学んでいってくれるのではないかと感じました。今回は2回目をやってみようという時間が無かったのですが、慣れてきたら90分もかからないゲームなので再戦は可能かなぁと。
とまぁ、4回に渡って『長篠・設楽原合戦』について事前情報をお伝えしてきました。まだまだお話ししたい部分はあるのですが、発売前にまた機会を作ってお伝えできればと思っております。
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