
先日発売になったS&T誌の最新刊を会社の同僚が休憩時間中にプレイしていたので観戦することにしました。
この戦い、スペイン継承戦争でマールボロ公が大勝利を収めた2つの戦いを再現しているゲームです。なので、見ての通り2つの戦場がマップになっているわけですね。プレイしていたのは「ラミリーズの戦い」。
先日、出入りの業者さんから聞いたのですが、「ラミリーズ」という表記、フランス語で言えば「ラミイー」が発音として正しいようですね。もうひとつの「マルプラケ」もよく知られている読み方は「マラケ」だそうです。
ほほぉ……。
ちょいと話は飛びますが、フランス語の音といえば、先日発売になったコマンドマガジン86号の付録「モンスの戦い」も一般的には「モン」だそうな。もし、「モンス」という読みを使うならば、フランスの首都「パリ」も「パリス」と発音を統一した方がいいですね~と、指摘されました。うん、とても勉強になった。
で、早速プレイの様子を。

最高司令官マールボロ公が率いるアングロ同盟軍が右の赤い色のユニット。対するにフランコバヴァリア軍は、セットアップ当初から側面を突かれた形で配置しているので、かなり不利な状況からゲームは開始します。
画像をみても解るように、マールボロ公の軍がまるで魚鱗の陣形(?)で敵に突っ込んでいる様子がうかがえると思います。しかも、フランコバヴァリア軍は側面を取られているんですから……目も当てられない状況です。この展開でいかに早く部隊を立て直してマールボロ公の軍に対するかがこのゲームに中心になってきます。
戦国時代のような例えを先ほどしましたが、それが正解だったりします。

このゲームのシークエンスがとても面白く、各指揮下の各部隊ごとに「指揮チェック」を行い、成功しなくては行動を起こせません。さらに、1つの命令が実行され、次の命令に移る際、敵軍の部隊が割り込んで主導権を奪うことができるのです。
さらに、勝利条件は相手を多く倒した方が勝ちといういわゆる「合戦級」に近い勝利条件だったりするのですよ。
と考えると、何か日本史のゲームに見えてきたりして、ダブルサイズの歩兵が移動して正面を向くのに手間取っているところに、騎兵が突撃してくる様なんか見ていると、
「これって『長篠の戦い』がイメージできるよねぇ。正面向いて射撃したら騎兵は止まったかもしれないし、作れるかな?」
という話も。

結局プレイは途中で終了しましたが、次回プレイするならば、さくさくと進みそうな気配です。
システムとしても面白いギミックが沢山準備されている『マールボロ公の戦い』。アナログゲームショップでは、あとわずかしかありませんので興味がある方はお早めに。
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